この度、椋本湧也さんの新作『日常をうたう 〈8月15日の日記集〉』に寄稿いたしました。

「日常をうたうように描くことは、戦争へのひとつの抵抗になるかもしれない。」
その考えのもと集まった27名による、8月15日の日記集です。


椋本さんとの交流は、椋本さんが『26歳計画』を発表された2021年の秋頃からはじまり、気がつけばもう2年半が経ちます。
その間に椋本さんは『書簡集 それでも変わらないもの』『夢見た旅』を発行され、当店でも欠かさずにお取り扱いをしてきました。

そんな椋本さんの新作に、一寄稿者としてご一緒できたことをとてもうれしく思います。

みなさんは2023年の8月15日に何をして過ごしたか、覚えていますか?
この日は台風が関東周辺に上陸し、みんながすこしそわそわしながら過ごした日でした。
こうして意識的に記録をしないと、365日のうちの1日のことなんてすぐに忘れてしまうのです。
それはつまり、すぐに忘れてしまうほどわたしたちは平穏な日々を過ごせているということ。

この日記集に書かれている27つの生活もそう。
だれひとりとして命の危険を感じるような大事件は起こっていません。

そんな何気ない毎日を、これからもできる限りすこやかに重ね続けていけたらと静かに願います。

▾ 当店オンラインショップにて販売中です
https://shop.293bookmusic.com/items/84229550

寄稿者による日記の朗読を収録した『音声版』もぜひお楽しみください。
https://podcasters.spotify.com/pod/show/utau0815